若ハゲやつむじハゲ、M字ハゲなど、薄毛症状が出現する部分や特徴により名称は変わります。また、ハゲの種類により原因や適切な治療方法も異なっています。
自分の薄毛症状を効果的に治療するためにも、まずは自分のハゲの種類を知るところから始めましょう。
自分のハゲの種類を知りたい方は、種類別の特徴や原因、適切な治療などをぜひ参考にしてください。
自宅でできるハゲへの対策方法もあるため、ハゲを効率的に治療したい方やセルフケアできる方法を探している方は、あわせて確認しておきましょう。
若ハゲの特徴は抜け毛の増加や生え際の後退
若ハゲの特徴は主に抜け毛の増加や生え際の後退などです。その他にも若ハゲには次のような特徴があります。
- 頭皮が赤くなる
- 頭皮にかゆみを感じる
- 頭皮からフケが出やすくなる
- 髪の毛が細くなる
- 髪をセットしにくくなるなど
次の3つの特徴に該当する場合は、若ハゲに該当する可能性があります。
- 最近、抜け毛が増えた
- 生え際が前より後退した
- 頭頂部が地肌が見えるくらい薄くなった
上記の特徴とあわせてチェックして欲しいポイントや、基準にしてほしい目安も解説します。自分が若ハゲかどうか知りたい方はぜひ参考にしてください。
若ハゲの特徴①:最近、抜け毛が増えた
若ハゲの特徴の1つ目は抜け毛の増加です。若ハゲの原因はAGAのため、テストステロンの影響で抜け毛が増加する場合が多いです。
男性ホルモンの影響で抜け毛が増加するメカニズムは次の通りです。
- テストステロン(※1)と5αリダクターゼ(※2)が結合する
- DHT(※3)が生成される
- 毛乳頭細胞(※4)の男性ホルモン受容体とDHTが結合する
- TGF-β(※5)が生成される
※1:男性ホルモンの一種。
※2:毛母細胞に指令を出したり、発毛のサイクルを整えたりする還元酵素。5αリダクターゼⅡ型は生え際と頭頂部に多く分布している。
※3:男性ホルモンの一種。ジヒドロテストステロンと表記される場合あり。
※4:毛母細胞に髪の毛を生成するように指令を出す働きがある。
※5:脱毛因子。トランスフォーミング増殖因子ベータと表記される場合あり。
TGF-βには髪の毛の根元にある毛乳頭細胞や毛母細胞へ脱毛させるよう指令を出す働きがあるため、若ハゲになると抜け毛が増加しやすくなります。
また、人間の身体は細胞の生まれ変わりを繰り返しているため、毎日50本から100本程度の髪の毛が抜けています。
1日に100本以上抜ける場合は、若ハゲの可能性があるため注意が必要です。
「毎日髪の毛が何本くらい抜けているのかわからない」という方は、就寝時に使用する枕や布団、自宅の床などを確認しましょう。
以前よりも抜け毛の本数が増えたと不安に感じている場合は、若ハゲの前兆の可能性があります。
若ハゲの特徴②:生え際が前より後退した
若ハゲの2つ目の特徴は生え際の後退です。なぜなら、5αリダクターゼⅡ型は生え際に多く分布しているからです。
また、若ハゲの場合は左右の生え際が後退しやすくなるため、生え際がM字ハゲになりやすいです。
眉の上から生え際までの広さは一人ひとり異なるため、若ハゲであるかどうかの判断基準には個人差があります。
しかし、指4本分よりもおでこが広い場合は生え際が後退している可能性があるため注意しましょう。
若ハゲの特徴③:頭頂部が地肌が見えるくらい薄くなった
若ハゲの3つ目の特徴は、地肌が見えるくらい頭頂部が薄くなったことです。
生え際に多く分布している5αリダクターゼⅡ型は頭頂部にも分布しているため、若ハゲになると抜け毛が起こりやすくなります。
II 型は至適 pHが弱酸性で,前立腺や髭,前頭部毛包などに局在している
引用:J-STAGE – 男性型脱毛症治療の現状と今後の展望
また、男性ホルモンや頭皮の血行不良などの原因で頭皮の環境が悪化すると次のことが起こりやすくなり、地肌が見えるくらい髪が薄くなる恐れがあります。
- 頭皮が赤くなる
- 頭皮がかゆくなる
- 頭皮からフケがでる
- 髪が細くなる
- 髪のコシがなくなる
- 髪をセットしにくくなるなど
頭頂部や後頭部は目視で確認しにくい部位です。確認する際は洗面所やお風呂に設置されている鏡と手鏡を組み合わせることをおすすめします。
若ハゲを早期に発見して薄毛の進行を抑えるためにも、若ハゲの特徴を見落とさないように注意しましょう。
若ハゲの原因は遺伝や生活習慣の乱れが多い
若ハゲになる原因は主に以下の2つです。
- 祖父・親からの遺伝
- 食事や睡眠、過度なストレスなど生活習慣の乱れ
若ハゲの主な原因は遺伝や生活習慣の乱れです。では、遺伝や生活習慣の乱れにより、一体なぜ若ハゲになるのでしょうか。
若ハゲになる原因の詳細や原因ごとに適した治療方法などをわかりやすく解説します。
若ハゲの原因①:祖父・親からの遺伝
男性型脱毛は遺伝的素因を有する主に男性に特定のパターンをとって発症する.
引用:J-STAGE – 男性型脱毛の発症メカニズムと治療戦略
若ハゲの原因は主に祖父や親からの遺伝です。なぜなら、次の2点は遺伝する可能性が高いからです。
- 5αリダクターゼの活発さ
- 男性ホルモン受容体の感度の高さ
5αリダクターゼの働きが活発の場合は、テストステロンと結合しやすくなります。
また、5αリダクターゼは優位遺伝子のため、父親と母親のどちらかが5αリダクターゼが活発な遺伝子を持っていると遺伝しやすくなります。
5αリダクターゼの働きが活発な遺伝子が祖父母から隔世遺伝する可能性もあるため、家族に薄毛の方がいないか確認しておきましょう。
次に、毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体の感度の高さも遺伝しやすいです。
そのため、祖父や親がDHTを感受しやすい男性ホルモン受容体の遺伝子を持っていると、脱毛させるように指示を出すTGF-βを生成しやすくなります。
TGF-βは特に母方の祖父母から隔世遺伝する可能性があるため、現段階で若ハゲの特徴に該当していない方も、将来的に薄毛になる可能性があります。
男性型脱毛症の治療には、II型の5α-リダクターゼの阻害剤の内服が有効です
引用:大阪大学医学系研究科・医学部 – 皮膚・毛髪再生医学
遺伝が原因の若ハゲの場合は5αリダクターゼの働きを阻害したり、DHTの働きを抑制したりするAGA治療を検討しましょう。
若ハゲの原因②:食事や睡眠、過度なストレスなど生活習慣の乱れ
遺伝的要因と男性ホルモンによる影響が強いというイメージがありますが、環境的要因も関与していると考えられています。
引用:近畿大学 – 近畿大学薬学部医療薬学科×リーブ21 男性型脱毛症(AGA)は生活習慣やストレスなどに起因する可能性が判明
若ハゲになる2つ目の原因は生活習慣の乱れです。生活習慣が乱れやすくなる要因は主に次の4つです。
- 食事の栄養バランスの偏り
- 睡眠不足
- 過度なストレス
- 日常的な喫煙など
食事の栄養バランスが偏り、たんぱく質やビタミン、亜鉛などの栄養素が欠乏すると、髪の生成に必要な栄養が毛根まで届かず発毛不良になる可能性があります。
また、睡眠不足になると深い睡眠時に分泌される成長ホルモンの分泌量が減るため、成長ホルモンにより活発化する毛乳頭細胞や毛母細胞の働きが抑えられます。
過度なストレスや喫煙などが原因で浅い睡眠になる場合があるため、生活習慣の乱れを改善することは重要です。
AGAクリニックではAGA治療のみでなく、生活習慣や食生活を改善させるための指導も受けられます。
自分の生活習慣や食生活などをどのように改善してよいかわからない場合は、ぜひAGAクリニックで相談しましょう。
自分でできる若ハゲの対策
若ハゲを改善するために自分でできる対策方法を探している方は、上記の方法を試してみてください。
対策方法の詳細や注意して欲しいポイントなども紹介するため、効率的に若ハゲを治療するためにもあわせて実施してみてください。
シャンプーの種類を変えたり、やり方を変えてみる
自分でできる若ハゲの対策の1つ目は、シャンプーの種類やシャンプーのやり方の変更を検討することです。
頭皮がダメージを受けると抜け毛の原因になる恐れがあるため、頭皮にかゆみや湿疹などがある方はぜひダメージの少ないシャンプーへ変更しましょう。
また、シャンプーを力強く行ったり40度以上の熱すぎるお湯で洗い流したりすると、頭皮にダメージを与える恐れがあります。
頭皮にダメージを与えにくくするためにも、シャンプーをする際は37度から39度程度のお湯を使用して、指の腹で撫でるように洗い流してください。
髪の毛を元気にするためのお湯の温度は37~39℃。
引用:髪のプロが教える! シャワーの温度は何℃が正解? | 髪が増える術 | ダイヤモンド・オンライン
その他にも、くしで髪をといてからシャンプーをすると髪が絡まりにくくなり、髪同士の摩擦によるダメージが生じにくくなります。
若ハゲで悩んでいる方はぜひ自分が使用しているシャンプーの種類やシャンプーのやり方などを、今一度見直しておきましょう。
食生活や睡眠の質を改善する
自分でできる若ハゲの対策の2つ目は、食生活や睡眠の質を改善することです。
髪の生成に必要な栄養が欠乏していると発毛不良が起こりやすくなるため、髪の主成分のたんぱく質やビタミン、亜鉛などを意識して摂取しましょう。
また、毛乳頭細胞や毛母細胞の働きを活発にする成長ホルモンは、深い睡眠になると分泌されます。
睡眠時間が長くても睡眠の質が悪ければ若ハゲの改善を目指せないため、睡眠の質を向上させるためにも次の点に気を付けましょう。
- 最低でも6時間の睡眠を確保する
- 寝る前のスマホ操作やテレビの視聴などを控える
- 就寝の1~2時間前に入浴する
- 過度な飲酒を控える
- 就寝前のタバコを控えるなど
過度なストレスを溜めないようにする
自分でできる若ハゲの対策の3つ目は、過度なストレスを溜めないようにすることです。過度なストレスが溜まると、次のことが起こりやすくなるからです。
- 睡眠の質の低下
- ホルモンバランスの乱れ
- 自律神経の乱れなど
ホルモンバランスや自律神経が乱れると、男性ホルモンの過剰分泌や頭皮の血行不良、毛根へ栄養が届かないなどが生じ、抜け毛や薄毛につながる恐れがあります。
過度なストレスを溜め込まないようにするためにも、適度な息抜きや外出など自分が気分転換できる時間を設けて、こまめにストレスを発散しましょう。
市販の育毛剤・発毛剤を使ってみる
自分でできる若ハゲの対策の4つ目は、市販の育毛剤や発毛剤を使ってみることです。
市販の育毛剤や発毛剤は処方箋がなくても気軽に購入できるため、平日の日中に通院が難しい方や若ハゲの対策を気軽に始めたい方にもおすすめです。
また、市販の育毛剤や発毛薬には次のような効果が期待できるため、若ハゲの薄毛の進行を抑制したり頭皮環境を整えたりする効果が期待できます。
- 頭皮の血行促進
- 頭皮環境を整える
- 抜け毛を抑制する
- 髪にコシを与えるなど
一方で、市販の育毛剤や発毛剤はAGA治療を専門とする治療薬ではないため、AGAが原因の薄毛症状に使用しても効果が実感できない可能性があります。
AGA治療は早期に始めるほど治療の効果を実感しやすくなるため、自分に適した治療を効果的に受けたい方にはAGAクリニックを受診しましょう。
自分でできる若ハゲの対策には限界がある
実は自分でできる若ハゲの対策には限界があります。薄毛の症状や進行状態に適した治療を受けなければ、効果が期待できないからです。
また、生活習慣や食生活などは何気なく行っている場合が多いため、自分の若ハゲの原因がわからない場合も珍しくありません。
AGAクリニックには薄毛治療に特化している医師や、毛髪に関する専門知識を持っている毛髪診断士などの専門スタッフが在籍しています。
自分が自宅でできる髪や頭皮のセルフケアや生活習慣などへのアドバイスも受けられます。
無料で相談できる無料カウンセリングを実施しているAGAクリニックも多いです。若ハゲへの対策を相談したい方は、ぜひAGAクリニックを利用しましょう。
若ハゲに関するQ&A
若ハゲに関するよくある5つの質問に回答します。
- 若ハゲは何歳から何歳まで?
- 18歳未満や高校生でも若ハゲの治療はできる?
- 若ハゲの治療は保険適用できる?
- 若ハゲでもかっこいい髪型はある?
- 女性でも若ハゲになる?
若ハゲで悩んでいる方や若ハゲの治療を検討している方が疑問を抱きやすい内容に触れているため、ポイントを押さえておきましょう。
若ハゲは何歳から何歳まで?
若ハゲを発症しやすい年齢は主に10代後半から30代です。なぜなら、若ハゲとは思春期以降の若い年齢層の方に発症する若年性脱毛症を示しているからです。
若ハゲの主な原因はAGAのため、若ハゲの治療にはAGA治療が有効です。薄毛を発症した方の年齢により、呼び方は次のように変動します。
発症した方の年齢 | 名称 |
10代後半~30代 | 若年性脱毛症 |
30代から50代 | 壮年性脱毛症 |
60代以降 | 老人性脱毛症 |
「まだ10代だから薄毛になるはずがない」と放置すると、薄毛症状が進行する恐れがあるため注意しましょう。
18歳未満や高校生でも若ハゲの治療はできる?
18歳未満の方や高校生の方はAGA治療を受けられません。なぜなら、AGA治療は男性ホルモンの働きを抑制して、抜け毛や薄毛の改善を目指す治療方法だからです。
18歳未満の方や高校生の方は思春期のため、身体を成長させるために男性ホルモンの分泌が活発の状態です。
20歳以上になると思春期を終えたと判断されるため、発毛効果が期待できるAGA治療を受けられるようになります。
一方で、18歳以上の方であればAGAクリニックを受診できるため、次のような治療を受けられる可能性があります。
- 生活習慣を見直すための指導
- 食生活を見直すための指導
- 頭皮をケアする正しい方法など
AGAクリニックにより治療方針は異なるため、詳細を知りたい方はAGAクリニックの公式サイトを参考にしてください。
若ハゲの治療は保険適用できる?
若ハゲの治療方法のAGA治療には保険が適用されません。なぜなら、若ハゲの治療を受けなくても、体に悪影響を受けるリスクは低いからです。
いわゆる人間ドックその他の健康診断のための費用及び容姿を美化し、又は容ぼうを変えるなどのための費用は、医療費に該当しないことに留意する。
引用:国税庁 – 法第73条《医療費控除》関係
一方で、AGAクリニックを受診した際に次の頭皮トラブルが見つかった場合は、保険が適用される可能性があります。
- 円形脱毛症(※1)
- 脂漏性皮膚炎(※2)
- 接触性皮膚炎(※3)
- 抜毛症(※4)など
※1:円形脱毛症は自分の免疫に異常をきたす自己免疫疾患が原因で発症する脱毛症。円状のハゲが髪や体などに出現する可能性がある。
※2:脂漏性皮膚炎は皮脂の分泌過剰により頭皮に炎症や湿疹などの頭皮トラブルを招いている状態を示す。頭皮に常在しているマラセチア菌が皮脂や汗などをエサにして増殖することが原因として挙げられる。放置すると脂漏性脱毛症につながる可能性もある。
※3:接触性皮膚炎は摩擦や石けんなどの刺激が加わることにより頭皮が炎症を起こし、赤みやブツブツなどの症状が出現している状態を示す。
※4:抜毛症(ばつもうしょう)は無意識のうちに自分の身体の毛(主に髪の毛を)を抜いてしまう病気のこと。不安やストレスなどが原因として挙げられる。
保険適用の有無は医師の判断によるため、気になる症状がある方や若ハゲを治療したい方は気軽に医師へ相談しましょう。
若ハゲでもかっこいい髪型はある?
若ハゲをカバーできるかっこいい髪型の例は次の通りです。
- ソフトモヒカン
- ショートヘア
- オールバック
- ツーブロックなど
髪の毛を長くすると髪型が崩れた際に薄毛が目立ちやすくなるため、短髪がおすすめです。
また、生え際を隠すために前髪を下ろすと、反対に薄毛が目立ちやすくなる場合があります。
生え際の薄毛をカバーしたい方はあえてサイドを刈り上げたり前髪を上げたりして、すっきりとした印象にすることをおすすめします。
美容室で髪の毛をカットされる際に美容師に薄毛をカバーできる髪型を検討している旨を伝えると、自分の髪の状態や髪質に適した髪型を相談できます。
若ハゲが目立ちにくい髪型やヘアセットの方法などのアドバイスまで受けられる場合もあります。
若ハゲの方の接客やヘアカット経験のある美容師も多いため、美容室の利用を検討されている方は気軽に相談しましょう。
女性でも若ハゲになる?
女性も若ハゲになる場合があります。男性と女性の若ハゲの特徴の違いは、次の通りです。
男性 | 女性 | |
主な病名 | 若年性脱毛症 | びまん性脱毛症 |
主な原因 | AGA 遺伝 生活習慣の乱れ | 過度なダイエット 頭皮のダメージ 誤ったヘアケア 生活習慣の乱れ |
主な特徴 | 抜け毛の増加 生え際の後退 頭頂部の地肌が透ける | 抜け毛の増加 髪の毛が全体的に薄くなる |
男性の若ハゲの原因は主にAGAです。生え際や頭頂部などから、薄毛症状が出現しやすくなります。
一方で、女性の若ハゲの原因は主に頭皮や髪へのダメージや過度なダイエット、生活習慣の乱れなどの場合が多いです。
髪全体に薄毛症状が出現しやすいため、男性の若ハゲよりも気づきにくい場合が多いです。
びまん性脱毛症も若ハゲと同様で進行性の脱毛症のため、放置しても自然に治りません。
治療を開始するまでの時間が長ければ長いほど、治療に要する期間や費用が大きくなるため、気になる症状がある方は早めにAGAクリニックへ相談してください。
つむじハゲの特徴は頭頂部や毛の生え方が違う
つむじハゲには、の以下の5つの特徴があります。
- 頭頂部の地肌が見えている
- 地肌が赤か茶色になる
- 毛が細く弱々しい
- 毛の流れが直線状になっている
- 自分で気づきにくい
つむじハゲの特徴に該当する基準やチェックして欲しいポイントにも触れているため、「つむじハゲかもしれない」と感じている方はぜひ確認してみてください。
つむじハゲの特徴①:頭頂部の地肌が見えている
つむじハゲの1つ目の特徴は、頭頂部の地肌が見えていることです。
つむじハゲを発症すると、つむじがある頭頂部が薄くなりやすいです。そのため、頭頂部の地肌が透けて見える場合もあります。
また、つむじハゲを発症すると頭頂部の髪の毛が抜けやすくなります。周囲の部位よりも頭頂部の毛の密度が低くなりやすい点も、つむじハゲの特徴の1つです。
次に該当する場合は、つむじハゲの可能性があるため注意してください。
- 最近抜け毛が増えた
- つむじ周辺の毛のボリュームが少なくなった
- 家族につむじハゲを発症している方がいるなど
つむじハゲの特徴②:地肌が赤か茶色になる
つむじハゲの2つ目の特徴は地肌が赤か茶色になることです。
つむじハゲを発症すると頭頂部の地肌が露出しやすくなるため、乾燥や日焼けなどの刺激を受けやすいです。
そのため、通常は白色や肌色をしている頭皮が赤くなったり茶色になったりする場合があります。
また、頭皮が乾燥すると皮脂の過剰分泌や炎症、フケなどが生じやすくなるため、頭皮環境が悪化しやすくなります。
頭皮環境が悪化するとさらにつむじハゲが進行する恐れがあるため、つむじハゲの進行を抑制したい方は対策を講じましょう。
つむじハゲの特徴③:毛が細く弱々しい
つむじハゲの3つ目の特徴は毛が弱く弱々しい印象になることです。
つむじハゲになると頭皮環境が悪化して髪の毛に栄養が届きにくくなり、細い毛やコシがない弱々しい毛細い髪が生えやすくなります。
また、髪の毛の本数が変わらなくても毛の1本1本が細くなれば、髪のボリュームの少なさを感じやすくなります。
栄養が行き届いていない髪の毛は抜けやすくなるため、毛が細くなってきたと感じる方はつむじハゲの治療を検討してください。
つむじハゲの特徴④:毛の流れが直線状になっている
つむじハゲの4つ目の特徴はつむじの毛の流れが直線状になっていることです。
つむじの毛の流れは右回りもしくは左回りの渦を巻いている形状の場合が一般的です。
しかし、つむじハゲを発症すると頭頂部の毛量が減少するため、毛の流れがつむじの中心から外側に向かって直線上になる場合があります。
つむじの毛の流れが渦巻き状ではなくなった方や直線状になったことを気にしている方は、つむじハゲの可能性があるため注意しましょう。
つむじハゲの特徴⑤:自分で気づきにくい
つむじハゲの5つ目の特徴は自分では気づきにくいところです。
つむじの位置は一人ひとり異なりますが、頭頂部や後頭部など自分では確認しにくい位置にある場合も珍しくありません。
そのため、毎日鏡を見て髪を整える習慣がある方もつむじハゲに気付けない可能性があります。
一方で、つむじハゲは自分では気付きにくいですが、周囲には気付かれやすいという特徴もあります。
洗面台やお風呂場にある鏡と手鏡を組み合わせると確認しやすくなるため、気になる方はぜひ試してみてください。
つむじハゲの原因はAGA、生活習慣の乱れ、頭皮環境の悪化など
つむじハゲを発症する原因は主に以下の4つです。
- AGA
- 生活習慣の乱れ
- 頭皮環境の悪化
- ストレスによる自律神経の乱れ
つむじハゲを改善するためには、薄毛状態のみでなく原因に基づいた治療を受ける必要があります。
自分に適した治療方法を検討するためにも、つむじハゲの原因について知っておきましょう。
つむじハゲの原因①:AGA(男性型脱毛症)
つむじハゲを発症する1つ目の原因はAGA(男子型脱毛症)です。AGAには男性ホルモンが影響しているため、男性型脱毛症とも呼ばれる場合があります。
AGAによりつむじハゲを発症する仕組みは次の通りです。
- テストステロンと5αリダクターゼが結合する
- DHTが生成される
- 毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体とDHTが結合する
- TGF-βが生成される
つむじがある頭頂部には5αリダクターゼが多く分布しています。そのため、AGAが原因のつむじハゲを発症しやすいです。
また、5αリダクターゼの働きの活発さや毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体の感度の良さは、祖父や親などの家族から遺伝する可能性があります。
AGAクリニックでAGA治療を受けると、5αリダクターゼの働きを阻害したりDHTの働きを抑制したりすることが可能です。
遺伝によるAGAが原因のつむじハゲを治療したい方は、AGAクリニックで気軽に相談しましょう。
つむじハゲの原因②:生活習慣の乱れ(栄養・睡眠不足、喫煙・飲酒など)
つむじハゲを発症する2つ目の原因は生活習慣の乱れです。次のように生活習慣が乱れるとホルモンバランスや自律神経が乱れる恐れがあります。
- 栄養不足
- 睡眠不足
- 喫煙
- 過度な飲酒など
ホルモンバランスや自律神経が乱れると、発毛のサイクルが乱れたり血行不良により髪に十分な栄養が届きにくくなったりします。
また、髪を生成する毛母細胞や毛母細胞に髪を作るように指令を出す毛乳頭細胞の働きを活発にする成長ホルモンは、深い睡眠に入ると分泌されます。
そのため、睡眠時間が確保されていても睡眠の質が低ければ成長ホルモンの分泌量が少なくなり、健康的な髪を生成しにくくなります。
つむじハゲを改善させるためにも、AGA治療と並行して生活習慣や食生活の見直しを行いましょう。
つむじハゲの原因③:頭皮環境の悪化
つむじハゲが発症する原因の3つ目は頭皮環境の悪化です。
頭頂部の毛が薄くなり地肌が見えるようになると、紫外線を遮るものがないため日焼けや乾燥などをしやすくなります。
また、乾燥が原因で皮脂が過剰に分泌されたり、炎症やかゆみなどの頭皮トラブルが発生したりする恐れがあります。
頭皮環境が悪化すると健康な髪の毛が育ちにくくなるため注意しましょう。
その他にも、洗浄力の高いシャンプーの使用や誤ったヘアケアを行うと、頭皮が乾燥したりダメージを受けた髪の毛が細くなったりする恐れがあります。
つむじハゲを予防したい方は現在の頭皮環境を見直し、頭皮を清潔に保つための対策を講じましょう。
つむじハゲの原因④:ストレスによる自律神経の乱れ
つむじハゲが発症する原因の4つ目はストレスによる自律神経の乱れです。
過度なストレスを抱えると睡眠の質が低くなるため、成長ホルモンが分泌されない浅い睡眠になりやすくなります。
また、ストレスにより自律神経やホルモンバランスも乱れると、発毛のサイクルが乱れたり、血行不良になったりするなど頭皮環境が悪化する恐れがあります。
自分の頭皮や心を健康的に保つためにも、ストレスを溜め込まないように気をつけてください。
自分でできるつむじハゲの対策
自分でできるつむじハゲの対策方法として、上記の4つの方法が挙げられます。
つむじハゲが発症する原因に基づいた対策を行うことで、つむじハゲの進行を抑制する効果が期待できます。
AGAクリニックでつむじハゲの治療を受けながら自分でできる方法を探している方やつむじハゲの発症を予防したい方はぜひ参考にしてください。
頭皮環境を清潔に整える
自分でできるつむじハゲの対策の2つ目は、頭皮環境を清潔に整えることです。
頭皮環境が悪いと頭皮トラブルが発生したり、つむじハゲの薄毛症状を進行したりする可能性があります。
つむじハゲを予防するためにも頭皮を清潔に整え、乾燥や紫外線に対する対策をしましょう。
乾燥への対策 | 紫外線への対策 |
頭皮を保湿する洗髪は1日に1回洗浄力の低いシャンプーを使用するなど | 日焼け止めを塗る帽子を被るなど |
洗浄力が高いシャンプーを使用すると、頭皮を守るために必要な皮脂まで落として乾燥させる恐れがあります。
特に頭皮に赤みやかゆみなどの頭皮トラブルがある場合は、頭皮への刺激を抑えるためにも洗浄力の低い種類のシャンプーの使用を検討しましょう。
また、頭皮が乾燥すると皮脂の過剰分泌やかゆみ、フケなどにつながる可能性があります。
頭皮の乾燥を予防するためにも、シャンプーは1日1回までとし、頭皮を保湿するようにしてください。
つむじハゲを発症すると地肌の部分が露出しやすくなり、日焼けをしやすくなるため紫外線への対策も必要です。
頭皮に使用できる日焼け止めも販売されているため、帽子も活用しながら日焼けしないように注意しましょう。
食生活や生活習慣を見直して改善する
自分でできるつむじハゲの対策の1つ目は、生活習慣や食生活を見直して改善することです。
栄養不足や睡眠不足、喫煙、過度な飲酒などの生活習慣を見直すと、生活習慣や食生活の乱れが原因のつむじハゲを予防できる可能性があります。
具体的な対策方法は、次の通りです。
- 1日に6時間以上の睡眠時間を確保する
- 就寝前のカフェインや喫煙を控える
- 就寝前の1~2時間に入浴する
- 栄養バランスの良い食事を摂る
- たんぱく質やビタミン・亜鉛を意識して摂取する
- 生活リズムを整える
- 喫煙を控えるもしくは本数を減らす
- 飲酒時は適量を守るなど
髪を生成する毛母細胞や毛乳頭細胞の働きを活発にするために、まずは睡眠時間の確保や睡眠の質が高くなるように気を付けましょう。
また、髪を生成するために必要な成分には次のような効果があるため、摂取量が少ないと髪の生成に影響を及ぼす恐れがあります。
- たんぱく質:髪の主成分
- ビタミンB6:髪の健康を維持する
- ビタミンE:頭皮の血行を促す
- 亜鉛:5αリダクターゼの働きを抑制するなど
つむじハゲを予防したり薄毛症状の進行を抑えたりするためにも、これまでの生活習慣や食生活を見直して改善されることをおすすめします。
過度なストレスを溜めないようにする
自分でできるつむじハゲの対策の3つ目は、過度なストレスを溜めないようにすることです。
過度なストレスが溜めこむと睡眠の質が低下し、自律神経やホルモンバランスが乱れやすくなります。
つむじハゲを予防するためにも、こまめに息抜きする時間を設けたり、気分転換できる趣味を見つけたりしましょう。
ストレスを根本的に解決できない場合も多いため、ストレスと上手く付き合っていく必要があります。
つむじハゲを予防するためにも、自分に適したストレスの解消方法を見つけることをおすすめします。
市販の育毛剤や発毛剤を使ってみる
自分でできるつむじハゲの対策の4つ目は、市販の育毛剤や発毛剤を使ってみることです。
市販の育毛剤や発毛剤は医師の処方を受けなくても気軽に購入できます。
また、市販の育毛剤や発毛剤には次の効果が期待できるため、髪の毛にコシを与えたり頭皮環境を整えたりしたい方におすすめです。
- 頭皮環境の改善
- 頭皮の血行促進
- 髪を抜けにくくする
- 髪の毛のコシを与えるなど
一方で、市販の育毛剤や発毛剤にはAGAを治療する効果が期待できないため、つむじハゲが発症している方には効果が期待できない可能性があります。
自分に適した治療を受けなければ効果が期待できないだけでなく、薄毛が進行する可能性があるため注意しましょう。
自分でできるつむじハゲの対策には限界がある
自分でできるつむじハゲ対策には限界があります。なぜなら、自分の薄毛の状態やつむじハゲの原因に適した対策を行う必要があるからです。
さまざまな対策を行ってみても、つむじハゲの改善効果が期待できない場合は、一度AGAクリニックで相談しましょう。
AGAクリニックには薄毛治療を専門とする医師や、毛髪に関する専門知識が豊富な毛髪診断士などが在籍しています。
自分に適したAGA治療薬の処方のみでなく、生活習慣や食生活を改善するための指導も受けられる点も、AGAクリニックを受診する魅力です。
AGA以外の病気が原因で薄毛が進行している場合もあるため、自分でできるつむじハゲ対策に限界を感じている方はぜひAGAクリニックへ相談しましょう。
つむじハゲに関するQ&A
つむじハゲに関するよくある6つの質問に回答します。
- つむじハゲは完治しますか?
- 女性でもつむじハゲになる?
- 10代・20代でもつむじハゲになる?
- つむじが2つあるとつむじハゲになりやすい?
- つむじハゲとM字ハゲ、両方なることはある?
- つむじハゲを隠すスプレーは使っても大丈夫?
つむじハゲで悩んでいる方やつむじハゲの治療を検討している方が疑問を抱きやすい内容に触れています。
つむじハゲの治療を安心して受けるためにも、ポイントを押さえておきましょう。
つむじハゲは完治しますか?
つむじハゲは男性ホルモンが影響している場合が多いです。
そのため、男性ホルモンの働きを抑制するAGA治療を受けても、元通りに完治させる効果は期待できません。
一方で、AGA治療を受けて男性ホルモンの働きを抑制することで、つむじハゲの進行を抑えられる可能性があります。
つむじハゲの進行を抑えるためには、症状に適した治療を受ける必要があります。
AGA治療を受けて頭頂部の髪の毛を抜けにくくしたり頭皮環境を整えたりしたい方は、AGAクリニックを受診して医師へ相談してください。
女性でもつむじハゲになる?
女性でも円形脱毛症やびまん性脱毛症などによるつむじハゲになります。主な原因は次の通りです。
- 過度なダイエット
- 生活習慣の乱れ
- 誤ったヘアケア
- 頭皮や髪の毛のダメージなど
上記の要因が重なるとホルモンバランスや自律神経が乱れて、髪の毛の成長が阻害されたり抜け毛が増加したりする可能性があります。
また、男性と女性ではつむじハゲによる薄毛症状が出現しやすい部位が次のように異なります。
- 男性:頭頂部
- 女性:髪の毛全体
特に女性は妊娠や出産などの影響で一時的に抜け毛が増加しますが、産後1年以上経過しても抜け毛が改善しない場合はその他の原因が考えられます。
つむじハゲを放置すると薄毛症状が進行する可能性があるため、次の症状で悩んでいる方はぜひAGAクリニックへ相談してください。
- 髪の毛のボリュームが減ってきた
- 産後の抜け毛が1年以上治らない
- 髪の毛が細くなってきた
- つむじハゲを家族に指摘されたなど
10代・20代でもつむじハゲになる?
つむじハゲは年齢や性別に関係なく発症する可能性があります。そのため、10代や20代の方がつむじハゲになることもあります。
つむじハゲの主な原因はAGAのため、男性ホルモンの働きを抑制するAGA治療が行われる場合が多いです。
しかし、男性ホルモンの働きを抑制すると成長途中の身体に影響を及ぼす恐れがあるため、20歳未満の方はAGA治療を受けられません。
一方で、生活習慣や頭皮をケアする方法などの指導などの治療は18歳から受けられます。
また、つむじハゲを発症する原因はさまざまです。そのため、AGAクリニックを受診した際に円形脱毛症や脂漏性皮膚炎が原因だと告げられる場合もあります。
その他にも、つむじハゲの原因が円形脱毛症や脂漏性皮膚炎の場合は、10代の方も保険適用で治療を受けられる可能性があります。
円形脱毛症や脂漏性皮膚炎の特徴は、次を参考にしてください。
円形脱毛症の主な特徴 | 脂漏性皮膚炎の主な特徴 |
・脱毛部位の形が丸い・脱毛部分と発毛部位の境目がはっきりしている・後頭部や側頭部などさまざまな部位へ出現・眉毛やまつ毛などが抜ける場合もある | ・頭皮がべたつく・頭皮にかゆみや湿疹などがある・頭皮からフケが出る・顔やワキなどにも頭皮と同じ症状が出現している |
つむじハゲの原因や症状の判断が難しい場合は、AGAクリニックを受診して医師の判断を仰ぎましょう。
<参考>
日本皮膚科学会 – 円形脱毛症とはどのような病気なのでしょうか?
兵庫県医師会 – 脂漏性皮膚炎で髪の毛が抜ける
つむじが2つあるとつむじハゲになりやすい?
つむじハゲのなりやすさとつむじの個数には関係がありません。
しかし、つむじにはAGAの原因の5αリダクターゼⅡ型が多く分布しているため、つむじから毛が抜けやすくなります。
また、つむじが複数あると頭皮の地肌が露出している部分が多くなるため、薄毛に見えやすい場合もあります。
つむじが薄くなってきたと感じたりつむじハゲを周囲から指摘されたりするなど不安を感じている方は、一度AGAクリニックで頭皮を確認してもらいましょう。
つむじハゲとM字ハゲ、両方なることはある?
AGAを発症するとつむじハゲとM字ハゲの両方になる可能性があります。
なぜなら、AGAの原因の5αリダクターゼⅡ型がつむじや生え際に多く分布しているからです。
また、薄毛が進行すると生え際が後退してつむじハゲとM字ハゲがつながる「U字ハゲ」になる場合もあります。
薄毛が進行して毛根がなくなるとAGA治療を受けても効果が期待できない可能性があるため、早めの治療開始が重要です。
毛根が休眠状態の段階であれば、AGA治療を受けることで発毛効果が期待できる場合もあります。頭皮の状態を確認したい方はAGAクリニックへ相談しましょう。
つむじハゲを隠すスプレーは使っても大丈夫?
市販で購入できるつむじハゲを隠す増毛スプレーは、いますぐに薄毛部分を隠したい方におすすめです。
つむじに使用すると1本1本の毛が太く見えるため、薄毛部分が目立ちにくくなります。
一方で、つむじハゲは1本1本の毛を太く見せる物であるため、髪の毛が生えていない部分には使用できません。
その他にも隠す効果が期待できる増毛スプレーには次のようなデメリットもあるため、留意しておく必要があります。
- 髪の毛が生えていない部分には使用できない
- 髪の毛のボリュームは増やせない
- 頭皮への刺激になる可能性がある
- 汗や雨などの水に弱いタイプもある
- 頭皮以外に付着すると落ちにくいなど
つむじハゲを増毛スプレーで隠す場合は、低刺激で耐久性のあるものを選びましょう。
M字ハゲになる前兆や基準
M字ハゲになる前兆や判断基準は以下の通りです。
M字ハゲの前兆 | M字ハゲの基準 |
・生え際が薄くなる ・おでこが以前より広くなっていく | おでこの一番上の生え際から指2本分空いている |
M字ハゲになりやすい方の特徴や生まれつきおでこが広い方の判断基準などにも触れているため、自分がM字ハゲなのか判断したい方はぜひ参考にしてください。
M字ハゲの前兆は生え際が薄くなったり、おでこが以前より広くなっていく
M字ハゲの特徴は左右の生え際がM字を描くように後退している点です。そのため、M字ハゲを発症すると次の前兆が出現しやすくなります。
- 生え際が薄くなる
- 左右の生え際が以前より後退した
- おでこが以前より広くなった
- 抜け毛が増えた
- 前髪が薄くなった
- 生え際に産毛や短い毛が生えている
- 頭皮に赤みがある
- 頭皮にかゆみがある
- 頭皮に湿疹が出ているなど
また、M字ハゲとつむじハゲを同時に発症する場合もあるため、生え際のみでなく頭頂部の髪の毛も抜けやすくなる方もいます。
生まれつきおでこが広いという方は、おでこの広さが以前よりも広がっていないかを確認しましょう。
M字ハゲの基準:額の一番上の生え際から指2本分空いていること
M字ハゲの1つの判断基準はおでこの一番上の生え際から指2本分空いていることです。
次の手順を行った際におでこのしわの上に2本以上の指を添えられる場合は、生え際が後退している可能性があります。
- 鏡を片手に持ち目を見開く
- おでこにできたシワの上に指を添える
一方で、生まれつきおでこが広く「子どもの時から指2本以上の広さがある」という方は、生え際の位置が以前よりも後退していないか確認してみてください。
上記の手順を行ったり昔の写真と比較したりしてみても、自分がM字ハゲの特徴に該当しているかわからない場合は、AGAクリニックの受診がおすすめです。
AGAクリニックでは無料の頭皮チェックやカウンセリングを実施している場合もあるため、薄毛治療に詳しい医師へ気軽に相談しましょう。
M字ハゲになる原因はAGAや牽引性脱毛症がある
M字ハゲを発症する原因は主に以下の3つです。
- AGA(男性型脱毛症)
- 髪の毛を強く引っ張ることによる牽引性脱毛症
- 生活習慣や頭皮環境の乱れ
M字ハゲの要因になりやすい行為や原因に適した治療方法などにも触れるため、自分のM字ハゲの原因や治療方法を知りたい方はぜひ参考にしてください。
M字ハゲの原因①:AGA(男性型脱毛症)
M字ハゲになる1つ目の原因はAGA(男性型脱毛症)です。
AGAを発症した方の薄毛が進行する流れは次の通りです。
- テストステロンと5αリダクターゼが結合する
- DHTが生成される
- 毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体とDHTが結合する
- TGF-βが生成される
- TGF-βが毛乳頭細胞や毛母細胞に脱毛させるように指示を出す
- 髪の毛が抜けやすくなる
発毛サイクルを整える働きを持つ還元酵素の5αリダクターゼは生え際や頭頂部に多く分布しているため、AGAを発症するとM字ハゲになりやすいです。
また、AGAは親や祖父母などから遺伝するため、家族にM字ハゲやつむじハゲなどの方がいると将来的にAGAが原因の薄毛症状が出現する可能性があります。
AGAが原因のM字ハゲの場合は、男性ホルモンやDHTの働きを抑制するAGA治療を受けましょう。
M字ハゲの原因②:髪の毛を強く引っ張ることによる牽引性脱毛症
M字ハゲになる2つ目の原因は、髪の毛を強く引っ張ることによる牽引性脱毛症です。
前髪をヘアゴムで強く結んだりオールバックの状態で長時間ヘルメットを着用したりすると、頭皮や毛根に負担がかかります。
特に生え際やつむじ、髪の分け目などに負担がかかりやすくなるため、日常的に髪を強く引っ張っているとM字ハゲになる可能性があります。
また、髪の毛を強く引っ張ると頭皮の血行が悪くなったり、髪の毛に十分な栄養が届きにくくなったりするため注意が必要です。
牽引性脱毛症は男女問わず発症する恐れがあるため、M字ハゲの進行を抑制したい方は生え際に負担にかかりにくいヘアスタイルに変更しましょう。
M字ハゲの原因③:生活習慣や頭皮環境の乱れ
M字ハゲになる3つ目の原因は生活習慣や頭皮環境の乱れです。
睡眠不足になると毛母細胞や毛乳頭細胞の働きを活発にさせる成長ホルモンの分泌量が減少し、ホルモンバランスが乱れやすくなります。
また、髪の生成に必要なたんぱく質やビタミン、亜鉛などの栄養が不足すると、髪に十分な栄養が届きにくくなります。
睡眠不足や栄養不足などにより頭皮環境が悪化すると、皮脂の過剰分泌や脂漏性皮膚炎などの頭皮トラブルを発生しやすくなるため注意しましょう。
十分な睡眠時間を確保している場合も、過度なストレスや飲酒などにより睡眠の質が低くなると頭皮環境が悪化しやすくなります。
M字ハゲの進行を抑制するためにも、生活習慣や頭皮環境も見直しておきましょう。
自分でできるM字ハゲの対策
自分でできるM字ハゲの対策方法は主に上記の3つです。
実践する際に留意して欲しいポイントや注意点などにも触れているため、M字ハゲを予防したい方やAGA治療と併用したい方は、ぜひ参考にしてください。
ヘアスタイルを変えたり、髪を結ばないようにする
自分でできるM字ハゲの1つ目の対策方法は、ヘアスタイルを変えることです。
髪を強く引っ張ったりヘアゴムで強く結んだりするなど、髪の毛や頭皮に負担がかかるヘアスタイルをすると牽引性脱毛症によるM字ハゲになる可能性があります。
牽引性脱毛症は一過性の脱毛症のため、頭皮や髪の毛への負担が軽減されると薄毛症状が落ち着く可能性があります。
髪の毛や頭皮への負担を軽減させるためにも、髪を結わないようにしたり、髪を結ぶ必要がないヘアスタイルに変えたりしましょう。
生活習慣や頭皮環境を見直す
自分でできるM字ハゲの対策方法の2つ目は、生活習慣や頭皮環境を見直すことです。
睡眠不足や栄養不足などによる頭皮の血行不良や皮脂の過剰分泌、髪の毛に十分な栄養が届きにくくなることを予防するためにも次の点に注意しましょう。
- 毎日最低6時間の睡眠時間を確保する
- 就寝前の喫煙を控える
- 適量の飲酒を守る
- 過度なストレスを溜め込まない
- 就寝前の4時間以内にカフェインを摂取しない
- たんぱく質やビタミン、亜鉛などを摂取するなど
また、長時間帽子やヘルメットを着用すると頭皮の血行が悪くなったり、汗や皮脂などで頭皮が蒸れたりして頭皮環境が悪化しやすくなります。
頭皮環境を悪化しにくくするためにも、こまめにタオルで汗を拭いたりヘルメットや帽子を脱いで蒸れを解消したりする時間を設けたりしましょう。
頭皮環境の悪化を予防するためには、頭皮を清潔に保つことも重要です。
しかし、洗浄力の高いシャンプーを使用したり頭皮や髪をゴシゴシと洗ったりすると、必要な皮脂まで落として頭皮がダメージを受けやすくなります。
特に頭皮に赤みや湿疹などのトラブルを生じている場合は、洗浄力の低いシャンプーを使用して指の腹で優しく洗髪するようにしてください。
頭皮マッサージをして血行を良くする
自分でできるM字ハゲの対策の3つ目は、頭皮マッサージをして血行を良くすることです。
血管には、髪の毛の生成に必要な栄養を毛根に届ける働きがあります。
そのため、頭皮マッサージを行って血行を良くすると、血行不良が原因の抜け毛を予防できます。
M字ハゲを予防したい方は親指以外の両手の指を使用して、おでこの生え際の頭皮をマッサージしましょう。
また、頭皮マッサージをする際に強い力を加えたり頭皮マッサージを長時間行ったりすると、かゆみやフケなどの頭皮トラブルを招く恐れがあります。
頭皮はダメージを受けやすい部位のため、1日に3〜4分程度を目安に優しい力で頭皮マッサージを行ってください。
自分でできるM字ハゲの対策には限界がある
自分でできるM字ハゲ対策には限界があります。なぜなら、M字ハゲになる原因が複数の場合も珍しくないからです。
また、M字ハゲの原因はAGAの場合が多いですが、脂漏性皮膚炎による頭皮環境の悪化が原因の場合もあります。
特に生まれつきおでこが広い方は自分がM字ハゲなのかという点も判断しにくい場合もあります。
自分でできる対策をしても効果が期待できない場合や自分のM字ハゲの原因や適した治療方法を知りたい方は、ぜひAGAクリニックを受診してください。
M字ハゲに関するQ&A
M字ハゲに関するよくある5つの質問に回答します。
- 未成年や高校生でもM字ハゲになる?
- 女性でもM字ハゲになる?
- M字ハゲは完治する?
- M字ハゲを隠せる髪型はある?
- 生まれつきM字ハゲの人もいる?
M字ハゲで悩んでいる方やAGA治療を検討している方が抱きやすい疑問に触れています。
疑問を解消してからM字ハゲの治療を受けたい方は、ぜひ参考にしてください。
未成年や高校生でもM字ハゲになる?
未成年の方や高校生の方もM字ハゲになる可能性があります。なぜなら、睡眠不足やストレスなど生活習慣の乱れが原因のM字ハゲになりやすいからです。
また、未成年や高校生の体は成長途中で成長ホルモンが活発に分泌されているため、皮脂の過剰分泌による頭皮環境の悪化が原因になっている場合もあります。
しかし、洗浄力の高いシャンプーを使用したりシャンプーをしすぎたりすると、必要な皮脂まで落とし過ぎてしまう恐れがあります。
頭皮マッサージのし過ぎや同じ部分にドライヤーの熱を当てすぎるなど、誤ったヘアケアが原因でM字ハゲになる場合もあるため、正しいやり方を知りましょう。
女性でもM字ハゲになる?
日常的にポニーテールをしていたり前髪だけをヘアゴムで結んでいたりすると、女性も牽引性脱毛症によるM字ハゲになる可能性があります。
牽引性脱毛症は主に生え際に負担がかかることが原因で生じる一時的な脱毛症です。そのため、ヘアスタイルを変えると症状が改善する可能性があります。
また、女性は女性ホルモンの分泌量が多いため、男性ホルモンの影響で発症するFAGA(女性男性型脱毛症)にはなりにくいです。
しかし、加齢に伴って女性ホルモンの分泌量が減少したり、家族にAGAを発症している方がいたりすると、FAGAを発症する可能性があります。
M字ハゲの原因が複数の場合もあり、FAGAは進行する可能性があるため、気になる症状がある場合は早めにAGAクリニックを受診しましょう。
M字ハゲは完治する?
AGAが原因のM字ハゲの場合は適切な治療を受けることでM字ハゲを改善できる可能性があります。
しかし、家族からの遺伝でAGAを発症していたり治療開始までの期間が長かったりすると、効果の出現に時間がかかる場合があります。
また、薄毛症状が進行してM字ハゲ部分の毛根がなくなると、AGA治療を受けられなくなるため早めの治療が重要です。
毛根がないように見えても休眠状態に入っている場合もあるため、自分に適した治療方法を知りたい方はAGAクリニックを受診して相談しましょう。
M字ハゲを隠せる髪型はある?
M字ハゲを隠したい方には次の髪型がおすすめです。
- 坊主
- 刈り上げベリーショート
- センターパート
全体的に短く刈り上げた髪型の「坊主」は、おでこの生え際が目立ちにくくなります。育毛剤や発毛剤などの外用薬も塗りやすいため、AGA治療を受ける場合も安心です。
また、頭の両サイドを刈り上げる「刈り上げベリーショートヘア」は、生え際を目立ちにくくしたい方や頭頂部にボリュームを持たせたい方におすすめです。
センターパートは、前髪を中央で分けて左右に流しているため、前髪でM字ハゲを隠せます。
自分の好みやM字ハゲの形などに適したヘアスタイルで迷う場合は、美容師に相談することもおすすめです。
薄毛や白髪など髪に関する悩みを抱えた方の接客経験がある美容師も多いため、自分に適したヘアスタイルを相談できます。
M字ハゲを隠すか髪型を自宅で再現できるように、ヘアセットのやり方も忘れずに教えてもらいましょう。
生まれつきM字ハゲの人もいる?
おでこの生え際の形状が生まれつきM字ハゲのような形をしている方もいます。
そのため、自分のおでこの形状が生まれつきなのか、M字ハゲなのか判断が難しい場合もあります。
生まれつきの場合とM字ハゲの違いは次の通りです。
生まれつきの場合 | M字ハゲの場合 |
おでこの印象が昔とほとんど変わらない | ・生え際の左右が後退している ・以前よりもおでこが広くなった ・抜け毛が増えたなど |
しかし、おでこの生え際の形状が生まれつきM字ハゲのような形をしている方がAGAを発症すると、生え際やつむじなどに薄毛症状が出やすくなります。
M字ハゲを放置すると薄毛症状が進行するため、放置すると手遅れになる可能性があります。
判断が難しい場合や治療を受けるべきか迷っている場合は、AGAクリニックを受診して医師の判断を仰ぎましょう。