フィンペシアを使ってAGA治療を行ってみたいが、本当に効果があるのか不安で使用をためらっていませんか?
薄毛予防に有効なフィンペシアは服用方法や副作用について正しく理解して使用すると、AGA治療に大きな効果を発揮する医薬品です。
フィンペシアは薄毛予防に効果のあるフィナステリドを含有する医薬品で、効果的に使用するには正しい知識が必要になります。
薄毛が気になり始めて治療を検討している方、AGA治療で失敗したくない方はフィンペシアを検討してください。
フィンペシアはAGA(男性型脱毛症)の進行を抑えるための治療薬
AGA(男性型脱毛症)が気になり始めたら早めの治療が大切ですが、フィンペシアは薄毛予防に効果的な治療薬です。
フィンペシアの特徴を知るとAGA治療がスムーズに進みやすくなるので、下記を参考にしてください。
- 「フィンペシア」と「フィナステリド」何が違う?
- フィナステリドにはヘアサイクルを正常に戻す効果がある
- フィンペシアは薄毛の予防効果も期待できる
- フィンペシアの効果は一般的に3ヶ月〜半年程度かかる
フィンペシアについての理解を深めてAGA治療に臨みましょう。
「フィンペシア」と「フィナステリド」何が違う?
AGA治療薬の商品名が「フィンペシア」で、含まれる主成分が「フィナステリド」になり、両者には明確な違いがあります。
さまざまなAGA治療薬に含有しているフィナステリドには下記の効果が認められています。
フィナステリドは5α-還元酵素II型(5αR2)の阻害薬で,頭皮や前立腺などの標的組織において,テストステロン(T)から,ジヒドロテストステロン(DHT)への変換を選択的に阻害する
DHTは男性型脱毛症(Androgenetic Alopecia:AGA)の主な原因として知られており,したがって,DHTの生成を阻害することでAGAを改善できると考えられた
引用元:日本薬理学雑誌「男性における男性型脱毛症用薬5α-還元酵素II型阻害薬フィナステリド(プロペシア錠0.2 mg・1 mg)の薬理学的特性と臨床効果」
AGAの原因であるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を阻害する効果がフィナステリドにはあり、その成分を含む医薬品がフィンペシアです。
フィンペシアとフィナステリドの違いを正しく理解しましょう。
フィナステリドにはヘアサイクルを正常に戻す効果がある
AGA治療に効果のあるフィナステリドには、ヘアサイクルの異常を改善する効果が期待できます。
人間の髪には毛周期という一定のサイクルがあり下記のように定義されています。
毛は毛周期と呼ばれる一定の周期をもって発育し、成長期(anagen)、退行期(catagen)、休止期(telogen)の順を繰り返し移行する。ヒトの頭髪の場合は、頭毛は数年間成長を続け(成長期:約85%)、その後2〜3週間かけて退化し(退行期:同1〜2%)、数か月とどまる(休止期:同約15%)。
引用元:「痒いところに手が届く皮膚病の検査ー被毛と毛周期に関する基礎知識」
薄毛はヘアサイクルの異常により起こるので、フィナステリドによる治療はAGAに効果的です。
フィナステリドにはヘアサイクルを正常化させる効果があることを覚えておきましょう。
フィンペシアは薄毛の予防効果も期待できる
フィナステリドを主成分とするフィンペシアは、AGAの進行を食い止める効果が期待できます。
薄毛の原因となるジヒドロテストステロン(DHT)は5αリダクターゼとテストステロンから作られます。
フィナステリドを主成分とするフィンペシアには5αリダクターゼの動きを妨害する効果があるため、ジヒドロテストステロン(DHT)を生成させません。
フィナステリドは、5α-還元酵素Ⅱ型を選択的に抑制することによりテストステロンからジヒドロテストステロンへの変換を阻害し、発毛作用を示すものと考えられる
引用元:日本医薬情報センター「フィナステリド錠」
乱れていたヘアサイクルもフィンペシアの使用により正常化されるため、結果的に薄毛の予防につながります。
AGAによる薄毛が気になり始めたら、フィナステリドを含有しているフィンペシアの使用を検討してください。
フィンペシアの効果は一般的に3ヶ月〜半年程度かかる
AGA治療に効果のあるフィンペシアですが、効果を実感するにはある程度の期間が必要です。
フィンペシアを使用しての薄毛予防効果は最低でも3ヶ月、一般的には6ヶ月程度かかります。
AGA治療は人により効き始めるまでの期間が異なり、長い人では1年以上かかる場合もあります。
フィンペシアを使って治療を始めたのに全く効き目を感じられないからといって、すぐに使用をやめてしまっては本来の効果を感じられません。
またある程度の期間使ってもフィンペシアの効果が出ない場合でも、焦らずに治療を続けることが大切です。
AGA治療は長い時間をかけて行うものなので、すぐに結果を求めずに気長にフィンペシアの使用を続けてください。
「フィンペシア」と「プロペシア」の違い
プロペシアはフィンペシアと同じくフィナステリドを含有するAGA治療薬です。
成分はほぼ同じフィンペシアとプロペシアですが、両者は明確な違いがあります。
- 「プロペシア」は日本初のAGA治療
- 「フィンペシア」は「プロペシア」のジェネリック医薬品
フィンペシアとプロペシアの違いを理解してAGA治療に生かしましょう。
「プロペシア」は日本初のAGA治療薬
日本で初めてAGAの治療薬として認可されたのがプロペシアです。
もともとフィナステリドは前立腺肥大の治療薬として開発されましたが、投与した患者に発毛効果が認められたことからAGA治療薬として新たに研究が始まりました。
1997年にはアメリカでAGA治療薬として認可され、日本でも2005年に厚生労働省により承認されています。
なおプロペシアの使用に関して下記の点に注意が必要です。
3ヵ月の連日投与により効果が発現する場合もあるが、効果が確認できるまで通常6ヵ月の連日投与が必要である。また、効果を持続させるためには継続的に服用すること。
引用元:独立行政法人・医薬品医療機器総合機構「プロペシア錠0.2mg/プロペシア錠1mg」
プロペシアもフィンペシアと同様に、長期にわたっての治療が必要なので忘れないようにしましょう。
「フィンペシア」は「プロペシア」のジェネリック医薬品
プロペシアは日本で初めてのAGA治療薬として発売されましたが、フィンペシアはプロペシアのジェネリック医薬品です。
そもそもジェネリック医薬品とは下記を指します。
「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」は、先発医薬品(新薬)の特許が切れた後に製造・販売される、「先発医薬品と同じ有効成分を同量含んでおり、(先発医薬品と)同等の効き目がある」と認められた医薬品です。
引用元:政府広報オンライン「安心してご利用ください ジェネリック医薬品」
またジェネリック医薬品を使用するメリットは下記です。
既に有効性や安全性について先発医薬品で確認されていることから開発期間やコストを大幅に抑えられ、結果として薬の値段も先発医薬品と比べて5割程度、中にはそれ以上安く設定することができます。
引用元:政府広報オンライン「安心してご利用ください ジェネリック医薬品」
フィンペシアはプロペシアのジェネリック医薬品なので、同等の効果を期待できます。
フィンペシアの副作用は発現率約1%と非常に低い
他の医薬品と同様にフィンペシアにも副作用が発生する恐れがありますが、確率は1%前後でとても低いです。
フィンペシアの使用による主な副作用は下記です。
- フィンペシアの副作用:精液量の減少
- フィンペシアの副作用:勃起不全(ED)
- フィンペシアの副作用:初期脱毛
- フィンペシアの副作用:肝機能障害
他にもフィンペシアにはうつの症状や食欲不振などの副作用も確認されています。
副作用について正しい情報を得て、フィンペシアでのAGA治療を安心して進めましょう。
AGA治療に効果的なフィンペシアですが、使用により副作用が発生する恐れがあります。
フィンペシアには副作用が起こる可能性がある
薬には、病気やけがを治したり軽くしたりする働きがある一方で、副作用というものがあります。副作用とは、病気やけがを治すという効果のほかに生じてしまう望ましくない作用のことです。
〜中略〜
副作用は、薬を使用すると必ず起こるわけではありません。
引用元:政府広報オンライン「薬の副作用かな?と思ったらすぐに医師にご相談を!」
フィンペシアも発生確率はとても低いですが、副作用が起こる可能性があり注意が必要です。
ですが副作用を恐れるあまりフィンペシアの使用をためらっていては、AGAが進行してしまいます。
副作用についての正しい知識を得て効率よくAGAの治療を行いましょう。
フィンペシアの副作用:精液量の減少
AGA治療にフィンペシアを使用すると、精液量の減少が副作用として起こる可能性があります。
フィンペシアは5αリダクターゼの動きを妨害して、ジヒドロテストステロン(DHT)が作られるのを防ぎます。
ジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制するとAGAの進行を防げますが、男性ホルモンの一種であるため男性器に関わる副作用に注意が必要です。
特に妊活中の方はフィンペシアを使用中に普段と違った症状がないか気をつけてください。
精液量の減少は発生確率は非常に低いので過度な心配は不要ですが、フィンペシアを使用してAGA治療を行っている場合は注意しましょう。
フィンペシアの副作用:勃起不全(ED)
勃起不全(ED)もフィンペシアを使用した際に起こる副作用として確認されています。
フィンペシアの主成分であるフィナステリドについて、下記の報告が行われています。
これまでの報告によると5α還元酵素阻害剤服用患者で勃起障害(ED)の副作用が見られたことを報告されている。
引用元:科学研究費助成事業データベース「5α還元酵素阻害剤の副作用による勃起障害と血管障害機構の解明」
フィナステリドは5α還元酵素阻害剤にあたり、フィンペシアの副作用として勃起不全(ED)があるのが確認できます。
また日本性機能学会では勃起不全(ED)について下記のように定義しています。
「性交時に有効な勃起が得られないために満足な性交が行えない状態で、通常性交のチャンスの75%以上で性交ができない状態」
引用元:東北大学「男性性機能障害ED」
フィンペシアを使用してAGA治療を開始してから性交時にいつもと違う感覚がある時は、専門のクリニックに相談してください。
フィンペシアの副作用:初期脱毛
AGA治療の副作用として多発するのが初期脱毛で、フィンペシアに限らず多くの薄毛治療の際に発生します。
初期脱毛とは乱れたヘアサイクルを正常化させる段階で起こる副作用で、いつもより抜け毛が多くなってしまう現象です。
フィンペシアを使用中の初期脱毛は治療が順調に進んでいる証でもあるので、過度な心配は必要ありません。
いつもより抜け毛が増えてきたことに驚いてフィンペシアの治療をやめてしまっては、薄毛予防の効果を実感できなくなってしまいます。
初期脱毛はAGAの治療中によくある副作用なので、慌てずにフィンペシアの治療を続けてください。
フィンペシアの副作用:肝機能障害
内臓に影響があるフィンペシアの副作用として肝機能障害があげられます。
厚生労働省では下記の注意を促しています。
薬の服用により、肝臓の機能が障害される「薬物性肝障害」が引き起こされる場合があります。
〜中略〜
何らかのお薬を服用していて、以下のような症状がみられ、症状が持続する場合には、放置せず医師・薬剤師に連絡してください。
「倦怠感」、「食欲不振」、「発熱」、「黄疸」、「発疹」、「吐き気・おう吐」、「かゆみ」など
引用元:厚生労働省「薬物性肝障害」
フィンペシアを使用中に上記のような症状が出た場合は、一時的に治療を中止して医師に相談してください。
肝機能障害は発生する確率の低い副作用ですが、フィンペシアを使用する際は気をつけてください。
フィンペシアを服用する際の注意点
他の医薬品と同様にフィンペシアも服用時は守らなければならない注意点があります。
- 女性や子供はフィンペシアを服用してはいけない
- 毎日1日1錠を継続して飲む
- 錠剤は割らずに服用する
- 前立腺がんの検査を受ける際はフィンペシアを服用している旨を医師に伝える
AGA治療を安全に進めるためにフィンペシアの注意点を正しく理解しましょう。
女性や子供はフィンペシアを服用してはいけない
男性用の医薬品であるフィンペシアは女性や子供が飲んではいけません。
フィンペシアと同じくフィナステリドを含有しているプロペシアには、下記の注意事項があります。
・プロペシアは男性だけの男性型脱毛の治療用です。女性が服用してはいけません。
・プロペシアは子どもが服用してはいけません。
引用元:厚生労働省「プロペシア(PROPECIA)(男性型脱毛症用薬)に関する注意喚起について」
女性も脱毛症を発症するケースはありますが、フィンペシアは男性のみ薄毛抑制の効果が確認されている医薬品です。
また未成年に対してもフィンペシアは効果や安全性が認められていないため、使用は控えてください。
フィンペシアはAGA(男性型脱毛症)にのみ効果があり、女性や子供にとっては禁忌なので忘れないようにしましょう。
毎日1日1錠を継続して飲む
フィンペシアは毎日続けて服用するとAGA治療に大きな効果を発揮します。
AGA治療は常に体内にフィンペシアの成分であるフィナステリドを残しておくことが重要です。
フィナステリドの効果は24時間続くため、毎日同じ時間に服用すると途切れることなく体内に成分を残せます。
例えば早朝に飲んだ次の日は深夜の服用だと、24時間以上の間隔が空いてしまい効率のよいAGA治療ができなくなってしまいます。
また服用間隔があまりに短いケースも安全性の面から避けるのがよいでしょう。
フィンペシアはなるべく同じ時間帯での服用が効果的なので、AGA治療の際は気をつけてください。
錠剤は割らずに服用する
錠剤のフィンペシアを服用する際は絶対に割ったり砕いたりしてはいけません。
フィンペシアと同じくフィナステリドを含むプロペシアでは下記の注意が促されています。
砕けたり割れたりしたプロペシアの錠剤をさわってはいけません。
男の子を妊娠している女性の体内にプロペシアの有効成分が入ると、それが口から入った場合であっても、皮膚に付着して吸収された場合であっても、男の子の生殖器に異常を起こすおそれがあります。妊娠中の女性がプロペシアの有効成分に触れてしまった時には、医師に相談して下さい。
引用元:厚生労働省「プロペシア(PROPECIA)(男性型脱毛症用薬)に関する注意喚起について」
フィナステリドは女性には有害物質であり、特に妊婦の方は胎児に悪影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。
フィンペシアはコーティングされた錠剤のままであれば安全なので、飲み方には十分に気をつけてください。
前立腺がんの検査を受ける際はフィンペシアを服用している旨を医師に伝える
フィンペシアを使用中に前立腺がんの検査を受ける場合は、必ず医師に報告しましょう。
前立腺がんの検査はPSAという値を調べますが、フィナステリドにはこのPSA値を下げる効果があります。
前立腺がんの重要なマーカーである prostate specific antigen(PSA)値が約 1/2 に減少する.従って,フィナステリドを内服中の患者の PSA 値は検査値を 2 倍にする必要がある.
引用元:「男性型脱毛症治療の現状と今後の展望」
PSA値が高ければ前立腺がんの疑いがありますが、フィナステリドによって数値が下げられていると正確な検査ができなくなってしまいます。
前立腺がんの発見が遅れると命に関わるので検査の際は注意が必要です。
医療機関で前立腺がんの検査を受ける際はフィンペシアの服用を伝えるか、検査時期を遅らせる相談を医師にしてください。
フィンペシアが効かない人の4つの特徴
AGA治療に有効なフィンペシアですが、人によっては効果を感じられない場合もあります。
フィンペシアを使用しても薄毛予防の実感がない人の特徴は下記です。
- AGA(男性型脱毛症)が原因の薄毛ではない
- 副作用の初期脱毛を薄毛の悪化と勘違いしている
- フィンペシアの服用期間が短い
- 正規品のフィンペシアを服用してない
AGA治療の効果を感じられないときは、自身がこれらの特徴に当てはまっていないか確認してください。
AGA(男性型脱毛症)が原因の薄毛ではない
薄毛の原因がAGA(男性型脱毛症)ではない場合は、フィンペシアを使用しても効果を実感できません。
そもそも薄毛の原因はAGAだけではなく、円形脱毛症や脂漏性脱毛症などさまざまな種類があります。
フィンペシアはAGAにのみ効果を発揮する医薬品なので、他の原因で薄毛になっている場合は全く効果がありません。
特に専門のクリニックを受診せずにフィンペシアを使用している場合は、薄毛の原因がわかっていない状態なので注意が必要です。
フィンペシアは薄毛に対して万能な薬ではなく、AGAにのみ効果があることを忘れないようにしましょう。
副作用の初期脱毛を薄毛の悪化と勘違いしている
AGAの治療を開始してまもなくは抜け毛が増えるケースがありますが、これは初期脱毛といってフィンペシアが効果を発揮している証拠です。
初期脱毛はAGA治療を開始すると多くの場合で発生するので、過度な心配は必要ありません。
抜け毛の増加を理由にフィンペシアは効果がないという方がいますが、初期脱毛はヘアサイクルを正常化させるために必要な現象です。
フィンペシアの使用を抜け毛が増えたからといってやめてしまうと、薄毛予防の効果が感じられなくなってしまいます。
AGA治療は長期に渡り行うものなので、焦らずにフィンペシアの使用を続けてください。
フィンペシアの服用期間が短い
使用期間の短さはフィンペシアの効果を実感できない原因の1つです。
フィンペシアと同じくフィナステリドを含有する医薬品「NIG」には、下記の注意事項が記載されています。
3ヵ月の連日投与により効果が発現する場合もあるが、効果が確認できるまで通常6ヵ月の連日投与が必要である。また、効果を持続させるためには継続的に服用すること。
引用元:独立行政法人・医薬品医療機器総合機構「フィナステリド錠1mg『NIG』」
フィンペシアは即効性のある薬ではなく、早い人でも3ヶ月、一般的には半年程度の服用期間が必要です。
薄毛改善が見られないからといって1〜2ヶ月で使用をやめてしまうと、フィンペシア本来の効果が得られません。
AGA治療は継続が大切なので、すぐに効果を求めずにフィンペシアの使用を続けてください。
正規品のフィンペシアを服用してない
適正にフィンペシアを使っているのに効果を感じられない場合は偽物の使用が疑われます。
フィンペシアは日本では未承認の医薬品なので入手は海外でのみ可能です。
海外ではフィンペシアの偽物が多く流通しており、入手方法によっては偽物を使用している可能性があります。
日本の医療機関で処方されたフィンペシアであれば問題ありませんが、個人輸入や海外通販で入手したものは注意が必要です。
正規品のフィンペシアを購入したつもりでも、気が付かずに偽物を使用していたというケースは多々あります。
長期間フィンペシアを使っているのに効果が出ない場合は、偽物を疑ってください。
フィンペシアの個人輸入は危険なので必ず医師に処方してもらおう
AGA治療に効果的なフィンペシアですが、個人輸入は偽物の可能性もあり大変危険です。
フィンペシアは下記の注意点を理解して入手するようにしてください。
- フィンペシアは国内未承認薬
- 偽物の可能性がある
- 医薬品副作用被害救済制度が利用できない
- クリニックで医師に処方してもらおう
フィンペシアの特徴を知り正しい使用を心がけましょう。
フィンペシアは国内未承認薬
インドの「シプラ」という製薬会社により販売されているフィンペシアは、日本では承認されていない医薬品です。
AGA治療に効果のあるフィナステリドが主成分で、インドではジェネリック医薬品として流通しています。
日本ではフィナステリドを含んだ医薬品として「プロペシア」が承認されていて、さまざまなジェネリック医薬品が販売されていますがフィンペシアは未承認です。
日本の医療機関からフィンペシアを入手する場合も、海外を通しての購入になるので忘れないようにしましょう。
偽物の可能性がある
フィンペシアを海外から個人輸入すると、偽物を手にしてしまう可能性があります。
日本未承認のフィンペシアを入手するにはamazonや通販、個人輸入などになりますが、どの方法でも100%信頼はできません。
フィンペシアの偽物はフィナステリドの含有量が少ないため、適切な治療効果を得られない可能性が多々あります。
海外の通販やamazonでの購入は安価なケースが多いのでつい手を出したくなりますが、薄毛の予防効果がなければ意味がありません。
フィンペシアは安易に個人輸入で手に入れようとすると、偽物の可能性があるのを忘れないようにしましょう。
医薬品副作用被害救済制度が利用できない
海外から入手したフィンペシアは医薬品副作用被害救済制度が利用できないというデメリットがあります。
医薬品を適正に使用したにもかかわらず、その副作用により入院治療が必要になるほど重篤な健康被害が生じた場合に、医療費や年金などの給付を行う公的な制度です。
引用元:独立行政法人・医薬品医療機器総合機構「医薬品副作用被害救済制度」
医薬品副作用被害救済制度は日本で処方された医薬品のみ適応可能で、海外から入手したフィンペシアは適応外です。
AGA治療の副作用は発生確率が低いものの、万が一に備えて日本で処方された医薬品を使用してください。
クリニックで医師に処方してもらおう
AGA治療で使用する医薬品は日本の医療機関で処方されたものが安心です。
日本ではさまざまな研究、検査を経て医薬品としての使用が認められるので、効果や安全性に問題のないものがほとんどです。
フィンペシアは日本のクリニックで処方しているところもあり、個人輸入などよりも偽物を手にしてしまう可能性は大幅に減るでしょう。
また日本で処方された医薬品で副作用が出た場合は、医薬品副作用被害救済制度の利用ができるのも大きなポイントです。
安易に海外通販などに手を出さずに、AGA専門のクリニックで診察を受けてから処方してもらうようにしてください。
フィンペシアに関するQ&A
AGA治療に大きな効果を発揮するフィンペシアですが、使用中にさまざまな疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。
- 初期脱毛がひどいが、放置して大丈夫?
- フィンペシアとミノキシジルは併用していい?
- フィンペシア服用中にお酒は大丈夫?
- フィンペシア服用中に献血はできる?
- フィンペシア服用中でも子作りはできる?
- フィンペシアのキノリンイエローフリーとは?
フィンペシアでの治療をスムーズに行うための疑問点をまとめたので、使用の際に参考にしてください。
初期脱毛がひどいが、放置して大丈夫?
フィンペシアを使用中の初期脱毛は治療が順調な証拠でもあるので、気にせずに治療を続けましょう。
初期脱毛はAGA治療の初期に多くみられる抜け毛が増える現象です。
通常頭髪は毛周期と呼ばれる発毛から脱毛までのヘアサイクルを繰り返します。
このヘアサイクルが異常をきたすと正常な発毛が行われなくなり、AGAの原因となってしまいます。
フィンペシアには狂ったヘアサイクルを正常に戻す効果がありますが、その過程で起こる副作用が初期脱毛です。
初期脱毛は過度な心配をする必要はありませんが、気になる場合は医師に相談してください。
フィンペシアとミノキシジルは併用していい?
ミノキシジルは発毛を促す医薬品として有名ですが、フィンペシアとの併用で高いAGA治療効果が見込めます。
ミノキシジルについては下記の報告がされています。
ミノキシジル外用の発毛効果に関して,高い水準の根拠があるので,男性型脱毛症に 5%ミノキシジル,また女性型脱毛症に 1%ミノキシジルを外用するよう強く勧める.
引用元:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」
高い発毛効果があるミノキシジルはAGA治療において「攻めの薬」として認識されています。
ミノキシジルは薄毛の進行を予防する「守りの薬」であるフィンペシア(フィナステリド)とは相性が良く、併用で大きな効果を期待できるでしょう。
多くのAGA専門クリニックでもフィナステリドとミノキシジルを併用したプランは設定されており、治療実績も豊富です。
AGA治療を検討する際はフィンペシアだけではなく、ミノキシジルを併用したプランも考えてください。
フィンペシア服用中にお酒は大丈夫?
飲酒は適量であればフィンペシアの使用中でも問題ありません。
フィンペシアには併用禁忌の薬はなくアルコールに関しても同様です。
AGA治療中だからといって飲酒を控える必要はなく、逆に無理に禁酒をするとストレスにつながりよくありません。
ですが過度な飲酒は肝機能に悪影響を及ぼすため注意が必要です。
フィンペシアの主成分であるフィナステリドは肝臓で分解されるため、肝機能が低下すると代謝する力が弱まってしまいます。
またアルコールの過剰摂取は頭皮の血流が悪化するため頭髪にはよくありません。
フィンペシアの使用中も飲酒は続けて大丈夫ですが、適度な量を心がけましょう。
フィンペシア服用中に献血はできる?
フィンペシアの服用中は献血を避けるようにしてください。
フィンペシアの主成分であるフィナステリドは女性には有害な物質です。
フィナステリドの服用中は血液に成分が溶け込むため、輸血により意図せずに摂取してしまう危険があります。
特に妊婦の方はフィナステリドを摂取してしまうと胎児に悪影響が出るため、十分に注意が必要です。
日本赤十字では献血延期の対象薬として下記の医薬品を指定しています。
育毛薬・前立腺肥大症治療薬
・アボダート、アボルブ、デュタス、ザガーロ…6か月間延期
・プロスカー、プロペシア、フィンペシア、フィンカー、フィナステリド…1か月間延期
引用元:日本赤十字社「薬の服用と献血ができるまでの期間について①」
フィンペシアの服用中に献血を行いたい場合は、最低でも1ヶ月の期間を空けてから医師に相談してください。
フィンペシア服用中でも子作りはできる?
フィンペシアの服用中でも性行為に問題はありません。
フィンペシアは女性にとって有害な薬のため近くに置かないなどの配慮は必要ですが、子作りに影響はありません。
フィナステリドが精液に移行するのは確認されていますが、量はごくわずかなので子作りの際に過度な心配は不要です。
ですがフィナステリドの副作用として精液量の減少や勃起不全(ED)があるので、気になる症状があるときは医師に相談してください。
妊活中の場合でもフィンペシア使用をやめる必要はないので、地道に治療を続けましょう。
フィンペシアのキノリンイエローフリーとは?
キノリンイエローとはフィンペシアに含まれている添加物で、人体に悪影響を及ぼす可能性があるため日本では食品への使用が禁止されています。
着色料の一種であるキノリンイエローは下記の報告がされています。
動物実験による急性毒性、亜急性毒性、慢性毒性、発がん性、生殖発生毒性、遺伝毒性がリスク評価の対象となっている。
引用元:内閣府・食品安全委員会「ハザード概要シート(案)(キノリンイエロー)」
キノリンイエローは発がん性など人体への影響が懸念されていますが、正式に認められているわけではなくあくまでも動物実験によるものです。
現在販売されている全てのフィンペシアはキノリンイエローフリーのため、過度な心配は必要ありません。
正規品のフィンペシアは安全性が高い医薬品なので、安心して治療を続けましょう。
フィンペシア|まとめ
AGA治療に有効なフィンペシアは、効果や特徴、副作用などを認識して正しい服用を続けると薄毛改善を期待できます。
- フィンペシアはフィナステリドを含有するAGA治療薬
- フィンペシアはプロペシアのジェネリック医薬品
- 発生確率は低いが副作用の発生がフィンペシアにはある
- 発生確率は低いが副作用の発生がフィンペシアにはある
AGA治療は早ければ早いほど効果が出やすいので、少しでも気になる症状があれば早めに専門のクリニックを受診してください。