アフターピルは不妊に繋がる？飲み過ぎは？飲んだことある人の割合

『アフターピルは不妊に繋がる』と耳にしたことがある方もおられるのではないでしょうか。

他にも『飲みすぎると不妊になる』といった声や『副作用でホルモンバランスが崩れる』といったネガティブな情報を聞いたことがある方もおられるかもしれません。

そこでこの記事では以下の内容をお伝えします。

アフターピルを何回も飲むと体に悪いのかも解説し、実際にアフターピルを飲んだことがある人の割合も紹介します。

アフターピルは不妊に繋がる？妊娠しにくくなるって本当？

アフターピルを服用すると不妊に繋がる、または将来妊娠しにくくなるといったことはあるのでしょうか。

結論から申しますと、アフターピルが不妊に繋がることはありません。

アフターピル服用後数日で成分は体内から消失してしまうので、避妊効果が持続するといったことはなく、将来の妊娠への影響もありません。(参考１)：プライベートスキンクリニック-アフターピルの効果は？副作用はある？

アフターピルは一回のみ服用するもので、日常的に摂取するわけではないので、緊急時には安心して服用してくださいね。

飲み過ぎると不妊になる？何回も飲むと影響は？

アフターピルを飲みすぎると不妊になったり、何回も飲んだ場合に影響はあるのでしょうか。

アフターピルは緊急用の避妊薬であり、服用すると一時的にホルモンバランスが大きく乱れるため基本的に連続使用はできません。

また短期間に連続で使用すると避妊効果が十分に得られない場合があるようなので注意が必要です。(参考２)：みどりレディースクリニック横浜-アフターピル(緊急避妊ピル)

アフターピルを何度も服用したからといって不妊になるといったデータはなく、同一周期において繰り返し使用した場合でも、安全性は高いとされています。

しかしアフターピルは緊急避妊用の薬なので、避妊効果を持続させたい場合は低用量ピルの使用も検討してみてください。(参考１)：プライベートスキンクリニック-アフターピルの効果は？副作用はある？

アフターピルに副作用はある？リスク・危険性は？

アフターピルに副作用はあるのでしょうか。重篤なリスクや危険性はないのかも気になりますよね。

主な副作用としては以下のような症状があります。

(参考３)

どれも辛い症状ですが、多くは24時間以内におさまります。(参考４)

しかし吐き気に関しては、服用後2時間以内に嘔吐した場合、再度同じアフターピルを服用しなければならないなどの注意が必要です。

嘔吐してしまうか不安な方はあらかじめ吐き気止めを処方してもらったり、アフターピルを２回分処方してもらうなどしておくと安心ですよ。(参考５)

上記以外にも乳房の張りや肌荒れなど副作用の現れ方には個人差がありますが、いずれも重篤な副作用はありません。(参考５)

また血栓症のリスクがあると聞いたことがある方もおられるかもしれません。

可能性がないわけではありませんが極めて稀であり、低用量ピルの方が血栓症のリスクは高いです。

アフターピルは日常的に摂取する薬ではありませんし、喫煙者など血栓症のリスクが高いと思われる方は産婦人科で相談の上処方してもらってください。(参考４)

(参考３)：イースト駅前クリニック女性外来-アフターピルとは？効果や副作用は？服用後生理はいつくる？気になる疑問を解決
(参考４)：前川クリニック-アフターピルの避妊効果と副作用。効果や副作用の持続時間はいつ迄？
(参考５)：フィットクリニック渋谷笹塚院-アフターピルの副作用や効果について
(参考６)：MEDIAGEメディアージュクリニック青山院-アフターピルの副作用

アフターピルはホルモンバランスが崩れる？

アフターピルの影響でホルモンバランスが崩れることはあるのでしょうか。

アフターピルの主成分は黄体ホルモンです。そのため服用後はホルモンバランスに影響を与え、生理周期が乱れるといった症状が出る方もおられます。

服用から3週間経過しても生理がこない場合は妊娠している可能性もあるので、妊娠検査薬を使用したり産婦人科を受診するようにしてくださいね。(参考７)：エミシアクリニック-アフターピルを飲んだのに生理がこない。周期への影響や対策について解説

アフターピルは体に悪い？後遺症はある？

アフターピルについて「体に悪いのでは」「後遺症が残るの？」といった疑問を抱いている方もおられるかもしれません。

結論から申しますと、アフターピルを服用したからと言って後遺症が残るといったことはありません。(参考８)

アフターピルには副作用がありますが、副作用自体も服用後24時間以内におさまることがほとんどです。(参考９)

日常的に摂取する薬ではないですし、体に悪い影響を与える可能性は低いと言えます。

もし副作用が続いているなどの場合は産婦人科で相談してください。

(参考８)：メディアージュクリニック名古屋院-緊急避妊ならモーニングアフターピル
(参考９)：新さっぽろウィメンズ ヘルス&ビューティークリニック-アフターピルの副作用はいつからいつまで続く？起きる確率と副作用がこない場合の効果

アフターピルが飲めない人はいる？

アフターピルを飲めない人は以下の通りです。

(参考１０)(参考１１)

アフターピルの主成分は黄体ホルモンという女性ホルモンなので、黄体ホルモンに対してアレルギーのある方は服用できません。(参考１０)

重篤な肝障害の方は肝臓の代謝機能が低いため、アフターピルによる肝臓への負担が大きく服用が禁忌となっています。(参考１１)

また、アフターピルには妊娠を中断する効果はなく、妊婦への使用は禁忌です。安全性が保証されているわけではないので、十分な注意が必要です。(参考１０)

さらに肝障害や心疾患、腎疾患や既往歴のある方は服用禁止ではありませんが、慎重投与となっています。

アフターピルの『エラ』に関しては授乳中に服用した場合、母乳に薬剤が混入する可能性があるため服用は推奨されていません。

『エラ』に限らず授乳中にアフターピルを服用する場合は一時的に授乳を中断する場合もあるので、産婦人科で相談するようにしてくださいね。(参考１１)

(参考１０)：前川クリニック-アフターピルが服用出来ない人・飲みあわせの悪い薬・鎮痛剤は併用できる？
(参考１１)：エミシアクリニック-アフターピルと薬の飲み合わせや併用について解説。抗生物質や風邪薬を飲んでも大丈夫？

アフターピルを男が飲むとどうなる？

アフターピルを男性が飲むとどうなるのだろうと、考えたことがある方もおられるかもしれません。

アフターピルは緊急避妊用の薬であり、安全に購入するためには診察を受けて処方してもらう必要があるので、そもそも男性は購入することができません。(参考１２)：プライベートクリニック高田馬場-アフターピルで避妊ができる仕組みを解説！

そのため男性が服用することは出来ず、男性が服用することを想定して作られてはいないはずです。

男性が女性ホルモンを摂取したい場合は相応のホルモン剤がありますので、きちんと医師の診察を受けたうえで処方してもらうようにしてくださいね。

アフターピルを飲んだことがある人の割合は？

実際にアフターピルを飲んだことがある方の割合はどのくらいなのでしょうか。

2023年2月、女性920人を対象に行われた「アフターピル（緊急避妊薬）に関する実態調査」によると、約35％の方がアフターピルを服用したことがあると回答しています。※クリニックフォア調べ (参考1３)

意外と少ないと感じたか思ったより多いと感じたか、人それぞれかと思います。

アフターピルを服用するときには避妊に失敗した方から性犯罪にあってしまった方など様々な理由があります。

早めに服用することで高い避妊効果を得られますので、躊躇せずまずは産婦人科を受診するようにしてください。

もしもの時のためにアフターピルの知識を得ておくことはとても大切です。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

(参考1３)：クリニックフォアグループのプレスリリース-【アフターピル（緊急避妊薬）に関する実態を調査】

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