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アフターピル『レボノルゲストレル』の効果|避妊率・副作用

アフターピル

アフターピルのレボノルゲストレルの効果

想定外の妊娠を防ぐために用いられるアフターピル『レボノルゲストレル』ですが、アフターピル自体が普段から服用するような薬ではないため詳しく知らない方がほとんどではないでしょうか。

今回は『レボノルゲストレル』の効果はもちろん、避妊率や副作用についても詳しく紹介します。

またアフターピルである『ノルレボ』と『レボノルゲストレル』の違いや、『レボノルゲストレル』の飲みかたについても解説していきますね。

もしもの時のためにアフターピル『レボノルゲストレル』についての知識を得ておきましょう。

アフターピル『レボノルゲストレル』とは

アフターピルである『レボノルゲストレル』とはどのような薬なのでしょうか。

『レボノルゲストレル』について以下の表にまとめました。

名称 レボノルゲストレル錠1.5mg「F」
製薬会社 富士製薬
価格 約10,000~12,000円/1錠
特徴 ・ノルレボ錠の後発
効果 ・排卵を抑制
・子宮内膜の増殖を防止
避妊率 24時間以内 99%
48時間以内 98%
72時間以内 97%
120時間以内 95%
成分 レボノルゲストレル
副作用 ・不正出血
・吐き気、嘔吐
・頭痛
服用方法 72時間以内に1錠

(参考1):アイシークリニック-レボノルゲストレルとは?避妊率や副作用、ノルレボとの違いを解説
(参考2):フィットクリニック渋谷笹塚院-レボノルゲストレルの効果や副作用について
(参考3):新さっぽろウィメンズヘルス&ビューティークリニック-アフターピルの効果時間はいつからいつまで?緊急避妊薬の種類と避妊率
(参考4):日本産科婦人科学会-緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成 28 年度改訂版)

『レボノルゲストレル』はその名自体が有効成分の名前で黄体ホルモンの一種です。

排卵を抑制したり、子宮内膜の増殖を抑えることで妊娠を防ぎます。

表を見ると早く服用したほうが避妊率が上がることが分かりますね。

ここからは『レボノルゲストレル』の効果や避妊率について詳しく解説していきます。

アフターピル『レボノルゲストレル』の効果

アフターピルであるレボノルゲストレルには大きく二つの効果があり、それぞれ以下の通り排卵前・排卵後の効果に分けられます。

  • 排卵前:排卵を抑制
  • 排卵後:子宮内膜の増殖を抑える

それぞれ詳しく見ていく前に、妊娠の成立についてお話します。

妊娠の成立までの流れは以下の通りです。

▼妊娠成立までのプロセス

①卵巣から卵子が排卵

②卵子と精子が卵管内で出会い受精

③受精卵が卵管内で成長しながら子宮に移動

④子宮に到達した受精卵が子宮内膜に着床

以上が妊娠までのプロセスで、着床から妊娠がスタートします。(参考5)

レボノルゲストレルの排卵前の効果は排卵を抑制することです。

レボノルゲストレルの服用後5日~7日は効果が続き、その間は排卵が抑制され避妊効果が継続します。(参考2)

上記の妊娠成立までのプロセスの①にあたる排卵を起こさないようにするのですね。

排卵が起こらなければ受精できないので、排卵前であればより確実に避妊効果を期待できるということですね。

レボノルゲストレルの排卵後の効果は子宮内膜の増殖を防ぐことです。

子宮内膜の増殖を防ぐことで、受精卵の着床に必要な子宮内膜の厚みが出来なくなります。(参考2)

そのため排卵後で受精していたとしても、受精卵が着床しにくい環境であるため妊娠を防ぐことができるのです。

レボノルゲストレルは排卵前・排卵後ともに避妊効果を期待できるということですね。

(参考2):フィットクリニック渋谷笹塚院-レボノルゲストレルの効果や副作用について
(参考5):一般社団法人日本生殖医学会-一般のみなさまへ-生殖医療Q&A:Q1. 妊娠はどのように成立するのですか?

ノルレボとレボノルゲストレルの違い

レボノルゲストレルと同じアフターピルでノルレボという薬があります。

ノルレボとレボノルゲストレルの違いは何なのでしょうか。

結論から申しますと、ノルレボはレボノルゲストレルの先発品です。

ノルレボはあすか製薬から発売されている緊急避妊薬で、2011年に日本で初めて承認されたアフターピルです。

WHO(世界保健機関)の緊急避妊の必須薬の指定を受けているピルでもあります。(参考6)

レボノルゲストレル錠は富士製薬が2019年に発表した後発品(ジェネリック医薬品)ですが、レボノルゲストレル錠とノルレボ錠の効果や副作用に違いはありません

しかしジェネリック医薬品にあたるレボノルゲストレル錠の方が薬価が安いです。(参考1)

同じ効果が得られるなら少しでも安価な方が嬉しいですね。

処方してもらう際は『レボノルゲストレル希望』と伝えるか、『ジェネリック医薬品希望』と伝えてみましょう。

(参考6):札幌市の婦人科「ネオクリニック」-処方薬「ノルレボ」のご説明
(参考1):アイシークリニック-レボノルゲストレルとは?避妊率や副作用、ノルレボとの違いを解説

レボノルゲストレルの避妊率

レボノルゲストレルの避妊率・妊娠阻止率はどのくらいなのでしょうか。

まずは避妊率と妊娠阻止率の違いについて解説します。

避妊率とは緊急避妊薬を飲んだ全体の数のうち妊娠しなかった人の割合のことです。

排卵日(いわゆる危険日)などの妊娠しやすい日以外の日の内服が多数含まれています。

次に妊娠阻止率とは妊娠の可能性がある時期(排卵日付近・危険日)の性行為後に内服したときの妊娠しなかった割合のことです。(参考3)新さっぽろウィメンズヘルス&ビューティークリニック-アフターピルの効果時間はいつからいつまで?緊急避妊薬の種類と避妊率

避妊率の方は排卵日以外の内服も含まれていることから妊娠阻止率よりその値は高くなるということが分かりますね。

ここからはレボノルゲストレルの避妊率・妊娠阻止率をそれぞれ服用時間を12時間以内、24時間以内、72時間以内に分けて説明します。

また失敗した時の対処法も紹介しますね。

12時間以内の避妊率

レボノルゲストレルは12時間以内に服用すれば99%以上の確率、ほぼ100%に近い割合で避妊できることが分かっています。(参考7):プライベートクリニック高田馬場-アフターピルで避妊ができる仕組みを解説!

99%以上の確率で避妊できるのならば、出来るだけ早めに服用する方が良いということですね。

もしアフターピルが必要な状況になった場合は早めに産婦人科を受診するようにしましょう。

24時間以内の避妊率

24時間以内にレボノルゲストレルを服用した場合の避妊率は99%です。(参考2)

12時間以内の時と大差はありませんが、妊娠阻止率は95%となっています。(参考4)

つまり、排卵日付近の場合は妊娠を阻止できない可能性も考えられるということですね。

24時間以内でも、避妊率・妊娠阻止率ともに高い値ではありますが、なるべく早く服用するに越したことはありません。

アフターピルが必要な場合は早めに産婦人科を受診しましょう。

(参考2):フィットクリニック渋谷笹塚院-レボノルゲストレルの効果や副作用について
(参考4):日本産科婦人科学会-緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成 28 年度改訂版)

72時間以降の避妊率

72時間以内にレボノルゲストレルを服用した場合の避妊率は97%です。(参考2)

しかし妊娠阻止率は58%となっており、排卵日付近だと妊娠を阻止できない確率がぐっと上がります。(参考4)

日頃から自分の基礎体温を計測したり、月経周期を記録しておき、自分の排卵日をある程度把握しておくことも大切ですね。

また妊娠・出産を望んでいなくても、産婦人科のかかりつけ医があると何かあったときに相談しやすいですよ。

子宮頸がんの検診などは定期的に受けることが推奨されていますし、まずは気軽にお近くの産婦人科に行ってみてかかりつけ医を探してみませんか。

(参考2):フィットクリニック渋谷笹塚院-レボノルゲストレルの効果や副作用について
(参考4):日本産科婦人科学会-緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成 28 年度改訂版)

レボノルゲストレルの失敗例

高い避妊率を誇るレボノルゲストレルですが失敗することはあるのでしょうか。

失敗例は以下の通りです。

(参考3):新さっぽろウィメンズヘルス&ビューティークリニック-アフターピルの効果時間はいつからいつまで?緊急避妊薬の種類と避妊率

それぞれの失敗例について詳しく見ていきます。

ケース①服用のタイミングが遅かった

レボノルゲストレルは72時間以内に服用することで効果を発揮します。

そのため服用するタイミングが72時間を超えてしまうと避妊効果を得られない可能性があります。

アフターピルの効果を最大限に発揮するためにも早めに服用することが大切です。

レボノルゲストレルは72時間以内ですが、120時間以内で効果を発揮するアフターピルもあります

受診するタイミングが遅れてしまった場合などは別のアフターピルも検討してみるのがおすすめです。

ケース②副作用で嘔吐してしまった

レボノルゲストレルの副作用に吐き気・嘔吐があり、2時間以内に嘔吐してしまうと、成分が吸収される前なので、効果が現れない可能性があります

2時間以内に嘔吐してしまった場合は、再度1錠服用してください。

嘔吐しやすい方、アフターピルの服用で嘔吐したことがある方はあらかじめ2回分を処方してもらったり、吐き気止めと一緒に服用するのも有効です。(参考2)

吐き気や嘔吐を起こさないためにも、服用後すぐは食事やアルコールなどを控えましょう。(参考2)

(参考2):フィットクリニック渋谷笹塚院-レボノルゲストレルの効果や副作用について

ケース③飲み合わせにより効果が落ちる薬と併用した

レボノルゲストレルを服用するにあたって、飲み合わせに注意が必要な医薬品及び成分は以下のものがあります。

飲み合わせに注意が必要な医薬品及び成分
抗けいれん薬 ・フェノバルビタール
・フェニトイン
・プリミドン
・カルバマゼピン
HIVプロテアーゼ阻害薬 ・リトナビル
非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬 ・エファビレンツ
・リファブチン
・リファンピシン
セントジョーンズワート
(セイヨウオトギリソウ)含有食品
サプリメント、飲料など

(参考2):フィットクリニック渋谷笹塚院-レボノルゲストレルの効果や副作用について

上記のものをレボノルゲストレルともに服用してしまうと、十分に効果が発揮できない可能性があります。

上記の医薬品や成分を日常的に摂取している場合などはかかりつけ医に相談の上、一時的に摂取を中断するか、アフターピルの種類を別のものにするなどの対策が考えられます。

何気なく摂取しているサプリメントの成分や薬の名前なども理解しておくことが大切ですね。

レボノルゲストレルの値段

レボノルゲストレルの値段はいくらくらいでしょうか。

値段は医院によって異なりますが、1錠あたりおおよそ10,000~12,000円程度で購入できます。(参考2)(参考3)

しかし嘔吐時のために1錠余分に処方してもらったり吐き気止めも同時に処方してもらうとなるとさらに値段も大きくなりますね。

安価なものではないですが、望まぬ妊娠を防ぐためにアフターピルは大変有効です。

まずは産婦人科医院を受診し、自分に合ったアフターピルを処方してもらいましょう。

(参考2):フィットクリニック渋谷笹塚院-レボノルゲストレルの効果や副作用について
(参考3):新さっぽろウィメンズヘルス&ビューティークリニック-アフターピルの効果時間はいつからいつまで?緊急避妊薬の種類と避妊率

アフターピル『レボノルゲストレル』の副作用

アフターピル『レボノルゲストレル』には副作用がありますが、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。

富士製薬によるとレボノルゲストレルの副作用として、不正出血、吐き気、腹痛、頭痛、倦怠感などの症状がみられることがありますが、一時的であり、まったくないこともあるとのことです。(参考7)

これらの副作用の中でも出現しやすいのは不正出血や吐き気、頭痛などですが、症状は一時的なもので、時間とともにおさまっていきます。

また、レボノルゲストレルに重篤な副作用は報告されていません(参考1)

副作用は一時的で尚且つ重篤な副作用が報告されていないならば安心して服用できますね。

(参考7)富士製薬工業株式会社-Q&A:緊急避妊について
(参考1):アイシークリニック-レボノルゲストレルとは?避妊率や副作用、ノルレボとの違いを解説

レボノルゲストレルの副作用はいつからいつまで?

レボノルゲストレルの副作用はいつからいつまで続くのでしょうか。

レボノルゲストレルの副作用は服用してから数時間で起こりますが、ほとんどは24時間以内に消失します。

長くても3日で症状が消失するのが一般的で、時間の経過とともに症状は軽くなり、長引くことはありません(参考1):アイシークリニック-レボノルゲストレルとは?避妊率や副作用、ノルレボとの違いを解説

副作用は長引かないとのことなので、服用後は無理をせずゆっくり過ごすのがよいですね。

レボノルゲストレルで副作用がない人はいる?

レボノルゲストレルの副作用として起こりやすい吐き気や嘔吐について、実際の出現率は以下の通りです。

吐き気:23%

嘔吐:6%

(参考2):フィットクリニック渋谷笹塚院-レボノルゲストレルの効果や副作用について

全体の4分の1の方が吐き気を感じるようですが、実際に嘔吐したという方は6%と低い値を示しています。

また吐き気だけで見ると約75%の方は感じないということになりますね。

その他の副作用も出現することもあるとは思いますが、多くの方が吐き気・嘔吐の副作用がないままレボノルゲストレルを服用されているようです。

また副作用自体は24時間以内におさまることがほとんどなので、望まぬ妊娠を防ぐならば迷わず産婦人科を受診してください。(参考1):アイシークリニック-レボノルゲストレルとは?避妊率や副作用、ノルレボとの違いを解説

レボノルゲストレルは太るって本当?

レボノルゲストレルを服用すると太るのでしょうか。

結論から申しますと、レボノルゲストレルを服用して太ったという事例はありませんでした。

一時的な使用で女性の体に影響を及ぼすものではありません。

むしろ使用をためらって妊娠することがあれば、そちらのほうがはるかに女性の体に与える負担が大きいものです。(参考7):富士製薬工業株式会社-Q&A:緊急避妊について

レボノルゲストレルは副作用も出現しにくいですし、安心して産婦人科を受診し処方してもらいましょう。

『レボノルゲストレル』の飲み方

レボノルゲストレルはどのように飲めばよいのでしょうか。

服用時の注意点としては、吐き気や嘔吐を起こさないためにも、服用後すぐに食事やアルコールなどは控えてください(参考2)

服用後2時間以内に嘔吐してしまった場合には再度服用が必要になります。(参考7)

またレボノルゲストレルは避妊なしの性交から72時間以内に服用することで効果を発揮します。

なるべく早く服用したほうが良いので、食前や食後などのタイミングは気にせず処方してもらったら早めに服用しましょう。

レボノルゲストレルを服用するにあたって、飲み合わせに注意が必要な医薬品及び成分は以下の通りです。

飲み合わせに注意が必要な医薬品及び成分
抗けいれん薬 ・フェノバルビタール
・フェニトイン
・プリミドン
・カルバマゼピン
HIVプロテアーゼ阻害薬 ・リトナビル
非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬 ・エファビレンツ
・リファブチン
・リファンピシン
セントジョーンズワート
(セイヨウオトギリソウ)含有食品
サプリメント、飲料など

上記の医薬品や成分を併用すると、レボノルゲストレルの効果が減弱する可能性があります。(参考2)

日常的に摂取している場合には受診時に必ず相談するようにしてください。

(参考2):フィットクリニック渋谷笹塚院-レボノルゲストレルの効果や副作用について
(参考7)富士製薬工業株式会社-Q&A:緊急避妊について

レボノルゲストレルは排卵後に飲んでも効果ある?

レボノルゲストレルの効果は排卵前と排卵後に分けることができ、排卵後に飲んでも効果を発揮します。

排卵後の効果としては、受精卵の着床に必要な子宮内膜の厚みが出来なくなることです。

受精卵は、子宮内膜に厚みがなければ着床が困難になるので、妊娠を防ぐことができるのですね。

しかし、既に受精卵が着床した後に服用しても避妊効果は期待できません(参考2):フィットクリニック渋谷笹塚院-レボノルゲストレルの効果や副作用について

レボノルゲストレルは排卵後でも妊娠を阻止できる可能性はありますが、早く服用するに越したことはありません。

望まぬ妊娠を防ぐためにも早めに産婦人科を受診し、アフターピルを処方してもらい服用するようにしてください。

▼参考にしたページ一覧

参考元 ページタイトル
(参考1) アイシークリニック レボノルゲストレルとは?
避妊率や副作用、ノルレボとの違いを解説
(参考2) フィットクリニック渋谷笹塚院 レボノルゲストレルの効果や副作用について
(参考3) 新さっぽろウィメンズヘルス&ビューティークリニック アフターピルの効果時間はいつからいつまで?
緊急避妊薬の種類と避妊率
(参考4) 日本産科婦人科学会 緊急避妊法の適正使用に関する指針
(平成 28 年度改訂版)
(参考5) 一般社団法人日本生殖医学会 生殖医療Q&A
:Q1. 妊娠はどのように成立するのですか?
(参考6) 札幌市の婦人科「ネオクリニック」 処方薬「ノルレボ」のご説明
(参考7) 富士製薬工業株式会社 Q&A:緊急避妊について

 

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